Group Exhibition “Mother Nature”
N/A Art SITE, Tokyo, 2021/1/15-27
出展作家: 鎌田美希子、北郷江、木村亜津、齋藤帆奈、辰野しずか、藤瀬朱里、村田美沙
キュレーション:板橋令子
主催: エイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社、エヌ・アンド・エー株式会社、D/C/F/A
photo by Kawachi Aya
Group Exhibition “Mother Nature”
N/A Art SITE, Tokyo, 2021/1/15-27
出展作家: 鎌田美希子、北郷江、木村亜津、齋藤帆奈、辰野しずか、藤瀬朱里、村田美沙
キュレーション:板橋令子
主催: エイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社、エヌ・アンド・エー株式会社、D/C/F/A
photo by Kawachi Aya
地球環境の変化が私たちの生活を大きく変え、人種や民族間の分断の深まりが住んでいた街の様子を一変させていくのを目の当たりにしながら、言葉にならない大きな予感を氷を溶かしながら考えた。氷冠というのはほとんどの生物が生きられない過酷な環境で、氷の中には恐竜が生きていた時代の空気も閉じ込められていると言われている。氷が溶けて鳴るパチパチという音は、古代の空気の遺跡が大気に弾け出てくる音だ。そんな場所で鳴っている誰も聞いていない音を想像してみる身体感覚は、静かで遠く祈りのようにも感じられる。
今回の展示作品は、流氷や水滴、彗星のイメージを元に、氷の痕跡が発する光のシグナルとして作られたシリーズの一部。氷が溶けていく時間性、無人の場所を想うという人間の想像力をそれぞれ線的な事象(ドローイング)として捉えている。